野良猫の戸惑い
2001年11月20日人間に飼われ始めて
その暮らしに安心感を見いだした野良猫が
ひょんなことから
少しの間 人間から離れることになった
初めのうちは
心細くて 寂しくて 鳴いていたが
そのうち その状態に慣れてきた
その『慣れ』に
猫は 戸惑った
これは また あの場所に戻れると云う
確信があるからだろうか…?
それとも
僕はまた 野良に戻りつつあるのだろうか…?
失うことがない気楽さと
持たないことの虚しさ
持つことの喜びと
失うことへの不安
今の自分を占めているのは
以前の 虚勢をはった自分なのだろうか
(でも 寂しいんでしょう?
と 今の自分が微笑む)
それとも
こころから素直になった自分だろうか
(爪立てて しがみつくのかい?
と以前の自分が嘲笑う)
しずかにまとわりつく不安に
猫は
にゃあ。と ひと声 低く鳴いた
その暮らしに安心感を見いだした野良猫が
ひょんなことから
少しの間 人間から離れることになった
初めのうちは
心細くて 寂しくて 鳴いていたが
そのうち その状態に慣れてきた
その『慣れ』に
猫は 戸惑った
これは また あの場所に戻れると云う
確信があるからだろうか…?
それとも
僕はまた 野良に戻りつつあるのだろうか…?
失うことがない気楽さと
持たないことの虚しさ
持つことの喜びと
失うことへの不安
今の自分を占めているのは
以前の 虚勢をはった自分なのだろうか
(でも 寂しいんでしょう?
と 今の自分が微笑む)
それとも
こころから素直になった自分だろうか
(爪立てて しがみつくのかい?
と以前の自分が嘲笑う)
しずかにまとわりつく不安に
猫は
にゃあ。と ひと声 低く鳴いた
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