物思い

2000年11月6日
静かな夜
静かすぎる程の 長い夜
想いは あの時に遡る

あの人との出逢いは 間違いだったのだろうか
あの人との数時間は 苦痛しか残さなかったのだろうか

  否

生まれる前に
『男女を問わず 生きている間に 必ず探し出さねばならない人』
を ひとりだけ決められていたとしたら
あの人こそ まさしくそうであったに相違ない
 
あの時 私は
『これから先の人生が 
 ずっと不幸になっても構わない』
そう思って
わずかな時間にすべてを託した

その後の 幾つもの月と日は 想像以上に辛かったが
誰にも 打ち明ける事はしなかった
自分の人生の総てを賭けた たった数時間の想い
誰にも 教えたくなどなかった

自分の中で ゆっくり ゆっくり 消化して
自分の中に ゆっくり ゆっくり 戻していった想いは
色々な事を 私の中に刻んでいった

人を愛する事の苦しさ 哀しさ そして嬉しさ

人ばかりではなく 自分自身を愛する事の大切さ

『しなかった事』への 後悔の重さ

もしかしたら
ずっと気付かずに居たかも知れない諸々を
私は あの人との出逢いで学んだ

無論 後悔などしていない

後悔すると云う事は
あの人に
自分に
彼に
とても恥ずかしい事だから


亡くした恋は 無駄にはならない

これからも 胸を張って 生きていく

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

最新のコメント

日記内を検索